MongoTokyo:10gen エンジニア講演時に行われたQ & A メモ
03月01日(火)に開催されたMongoDB Conference (通称 #mongotokyo) は盛会の内に終了することができました。詳細なレポートは後日アップしていきます。今回はカンファレンスにおいて10genの方々の発表時の質問タイムに議論された内容についてのメモを公開します。
このメモは#mongotokyoに通訳スタッフとして参加していただいた @benhumphreys さんからいただいたものを少し修正したものです。本当にありがとうございます。あくまでメモですので、文章としてきちんと書いていませんので、そこはご了承下さい。
Q) Complex transactionsは実現しますか?
普通は1つのドキュメントに対するtransactionだけサポートしています。
リレーショナルデーターベースのような複数のドキュメントに対するtransactionは
現在のところサポートしていません。ただし将来的には複数ドキュメントtransactionを
サポートする可能性はあります。
Q) 4MB/16MB以下のバイナリーデータはDBに入れても良いでしょうか?
DBにJPGアバターを入れたりする人はいます。
v1.8前のドキュメント当たりの最大サイズは4MBですが、v1.8後は16MBに拡張されます。
しかしまだv1.8に対応してないドライバーは依然として4MBの制限が残ります。
また、インデックスを作成していれば重いバイナリーデータであっても検索時間に影響がありません。
Q) 現在MongoDBを利用しているサービスの中で最大の運用規模はどれくらいでしょうか?
数TBと数Nodeのデータ規模での運用があります。ただし、数千台のサーバーによる
運用事例はあまりありません。MongoDBはCPUをあまり使わないので。
普通の4コアで20,000-40,000 transactions/sec、70% read, 30% write
なので1日に数億オペレーションは可能です。
Q) ロックについて。どのようなコマンドに対してMongoDBはブロックされますか?
現在グローバルロックはあります。DBは編集時にロックされます。
しかし編集における時間は早いので、10−15%の時間しかロックされていません。
MongoStatのツールはこれを見るために役に立ちます。
今はデータを読むコマンドをロックしないように、グローバルロックをなくすように
MongoDBをアップデートしてます。いつかグローバルロックをないようにしたいです。
Q) リレーショナルデーターベースの世界から来るとジョインなしの世界に慣れるのは難しい。ドキュメントIDでジョインみたいなリンクは可能ですが、リンクはプログラミング言語で手動で書かないといけません。将来にこれを自動でできるようになりますか?またlazy loadingとかも実現しないでしょうか?
そうするつもりはありません。今のドライバはそれをサポートしていません。けれどもドライバ上のマッパーがあります。例えばRubyではMongoidとMongoMapperがあり、オブジェクト指向インターフェースを備えています。
Q) Indices。いつインデックスを作れますか?リアルタイムで?production serverで?
2つのオプションがあります。DBをオフラインにして、ブロックするリアルタイムインデックス構築と、オンラインのままで、低いpriorityでのインデックス構築。後者はそれなりに時間がかかります。比較として、インデックスを作る時間はリレーショナルデーターベースと同じぐらいです。しかしNoSQLのDBは大体非常に大きいので時間が結構かかります。