勉強会での発表の大切さ ー僕が勉強会で発表した理由ー

こんにちは、@です。Twitterの方にべったりの僕ですが、今更ながらブログも始めました。

もともと勉強会で何か発表したらブログを始めようと思っていましたので僕の中では自然な流れではありました。本日は初エントリーなので、なぜ勉強会で発表しようと思ったか、そしてそれと同時になぜブログを始めたかをつらつらと書いていきたいと思います。その前に今の自分の背景を説明します。こういう環境で働いているからこそ、勉強会で発表することが重要だと考えるようになったんです。

ベンチャーでの働き方について

僕は今、アルバイトで芸者東京エンターテインメント GTE というwebベンチャーでログ解析チーム(といっても僕1人ですが)として、ソーシャルアプリ「おみせやさん」を初めとしたサービスのログ解析を行っています。ちょうど今2ヶ月経ったくらいでしょうか。GTEでは今までログ解析を行っていなかったので、ログ解析に関するノウハウなど無く、僕が解析ノウハウを生み出し、蓄積していく立場にあります。なので環境構築からプログラム実装、そして解析手法確立のところまで、解析に関わる全ての部分を自分で考え、作り出していかないといけません。

あっ、僕はこの環境を嘆いているわけではなく、むしろとても幸せに感じています。自分がパイオニアとしてやりたいようにできますし(責任もその分大きいですが)、社内の優秀なエンジニアの先輩方が技術面では全力でサポートしてくれますし、とても恵まれたPC環境を与えてもらっていますし、人の2倍くらいの成長できる内容でありますし、会社のメンバーも大好きですし、むしろ仕事が楽しくて仕方ありません。

どうやって作業を進めていくか

話は戻りますが、そういった環境の中できちんとした技術やノウハウを確立して、会社に蓄積し経営に貢献していくためには外にいる先人の知恵に頼るしかありません。そのための最も便利で手軽な方法はGoogle先生で、様々なブログや技術サイトからノウハウを頂いてきて自分のところに移植していきます。以前「ググるな危険(元ソースはこれ?)」とかいって話題になりましたが、少なくとも僕はググらないと死にます。何もできません。もちろん、「1つのサイトだけを信用しない」「本家サイト(英語)を嫌わない」など僕なりに色々注意しているところはありますが…

  • コミュニティに聞く

あとはそれでもわからないことは、コミュニティに聞いてみることも重要だと考えています。人に伝えるための文章にして質問を投げかけることは、改めて自分の抱えている問題を整理するきっかけにもなりますし、もしそれが海外コミュニティであれば英作文の練習にもなります。例えば僕は社内でKNIMEという解析ツールの使用を検討しているところです。それほど有名なツール(特に日本では)では無いので検索から得られる情報は皆無で、もしコミュニティを利用しなければ、エラーでつまづいた時はソースコードを読んでなんとかするしかありませんし、「KNIMEのバッチ処理で画像の出力先って指定できるの?」「MongoDBのKNIME用jdbcアダプタってまだ無いの?使えるの?」みたいな疑問にはなす術がなかったりします。しかしKNIMEでは本家サイトのコミュニティKNIMEtechがとても手厚くて、Forumに質問トピックを立てると中の人や海外エンジニアの方々がすぐに適切な答えを返してくれます。もちろん、ギブ&テイクの精神は重要で、自分もわかる範囲で質問に対する答えを書き込ませてもらっています。

「おれおれ仕様」に満足しないために

そうやってGoogleやコミュニティの恩恵を受けて、自力でもある程度のプロトタイプは作れます。しかし本当に重要なのはここからで、それが目指すゴールに対して、本当にベストなのか?ボトルネックは無いのか?安定運用できるのか?よりよい代替え技術は無いのか?…そういった部分を再確認しないといけません。そしてここは自分自身ではなかなか知り得る事ができず、それなりに動く「おれおれ仕様」に満足して本格運用を始めたりしがちです。そいういった過ちを防ぐのが「勉強会で発表してフィードバックをもらうこと」だと考えています。

勉強会での発表の大切さ ー僕が勉強会で発表した理由ー

勉強会発表で得られること

勉強会で発表すると、出席者の方やustを見た人からたくさんのフィードバックを頂くことができ
ます。自分自身や所属する企業の技術アピールにもなります。もちろん批判も多数あると思いますが、それも含めて発表者側にとってはとてもとても貴重な情報になります。そしてフィードバックを通じて

  • 自分の使用した方法の妥当性が確認できる
  • 気付かなかった新手法や新技術の発見できる
  • 他社の事例や参考サイトを知ることができる
  • 社外に技術相談役ができる

など、様々なメリットを得ることができます。僕たちベンチャーのエンジニアはこういったフィードバックを最大限に活かして、自社のサービスやノウハウを向上させていくことが不可欠だと考えています。しかし、発表がただ自己アピールしたいだけの内容であったり、聞く人に何のメリットにもならないようなものですと、こういったものは得られません。

発表者の伝えるということへのこだわりと、自分の情報やノウハウをどれだけ公開するかで、フィードバックの大きさは変わってくる

多くの人から有用なフィードバックを得るためには発表者側の努力は不可欠で、当たり前ですが

  • 相手に伝えるための努力

はとても重要です。発表の構成をどうするか、どういう資料にするか、うまくしゃべるにはどうしたらいいかといった所に気を配らないと、そもそも相手に自分が何をやっているのかが伝わりません。でもそこは時間的にもスキル的にも難しいところですよね。恥ずかしながら僕もまだ全然できていません。

そして、これと同じくらい重要なことに、

  • 自分の持っている情報・ノウハウをどれだけ公開するか

という部分が挙げられると思います。これはあくまで僕の立場での話なのですが、自分が持っている情報やノウハウを開示するリスクの大きさよりも、それによって得られるフィードバックの方が大きいと思っています。この辺の話は次エントリーで実際に公開した資料とともに述べさせていただきたいと思います。

どの勉強会で発表するか

これも重要かもしれません。せっかく準備してノウハウ開示して発表しても、会の趣旨と異なっていたり周囲の求める内容と違っていたり、懇親会目当てで発表を誰も聞いていない、といった状況では残念ながら得られるものはそれほど多くありません。僕のような「技術的なアドバイスを頂きたい」という目的で発表する場合は、発表者だけがしゃべるのではなく、参加者と多くの議論ができる・質問が絶えず飛び交うといった双方向の勉強会の方が合っています。今回僕が発表させてもらったデータマイニング+WEB 勉強会@東京ハッシュタグ:#TokyoWebmining)はまさに僕の求めていた勉強会で、発表と議論の時間が半分半分に設定されていて、熱い議論が絶えず、双方共に大変有意義な時間を過ごすことができます。この勉強会に対する主催者hamadakoichiさんの創設の思い・目的・進行方針はこちらから感じていただけたらと思います。

勉強会は家に帰っても勉強会 ーブログでその後の進捗を報告したいー

さて、ではなぜ勉強会での発表と同時にブログを始めたのかというと、僕は「勉強会はうちに帰っても勉強会」だと考えていて、多くの人から頂いたフィードバックをきちんと業務に反映したり、さらに技術を深めていくということを可能な限りやるべきだと思っています。そしてそれをフィードバックしてくれた人に見てもらう、あるいは自分がそれをサボらないために、ブログのエントリーとしてその後の進捗を公開していくという方法がベストだと考えました。ですので勉強会で発表すればすぐにその資料はここでも公開し、そしてその後フィードバッグからどう改善していったかをエントリーとして公開していきたいと思っています。ですのでブログの話題が途切れないためにも勉強会で発表し続けますし、そのために日々の努力をします。後は技術に関する調査結果やインストールメモ、使用した感想などのエントリーもちょくちょく残していきたいと思います。

ということでこれからも宜しくお願いします。次のエントリーはこちらです。